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オリジナル プロジェクトバック(イラスト・杉本さなえ)入荷のおしらせ


少し前からインスタグラムでおしらせしていた杉本さなえさんのイラスト入り、当店オリジナル・プロジェクトバックができあがりました。

編み物をする女の子、羊、毛糸玉…詩的でストーリーを感じさせる、とてもすてきなイラストです。作品でお馴染みの黒と朱の色を出したかったので、がんばって二色刷にしてみました。

ちなみに「プロジェクト・バック」とは、編み物をされる方はお馴染みの言葉だと思いますが、編みかけのプロジェクトを入れたり、外に持ち運んで編んだりするときに使うバックのこと。
編み物好きはいくつもプロジェクトを抱えてしまいがちなので、プロジェクトごとにあると便利なものでもあります。

すこし大きめサイズの巾着バック(A4書類が余裕で入る大きさ)なので、トートバックなどのバックインバックにしたり、旅行の荷物を仕分けたり、ニッターさん以外にもおすすめです。手芸好きへのちょっとしたプレゼントにもぜひどうぞ。

杉本さんのイラスト、以前からとても好きで、なにかお願いできたらと思っていたので、今回、夢が叶ってとてもうれしいです。たくさんの方に使っていただけるバックになりますように。
よろしくお願いいたします。

▽商品ページはこちら▽
オリジナル プロジェクトバック(イラスト・杉本さなえ)https://www.hirunotsuki.jp/product/projectbag

スウェーデン ウール刺繍 『Yllebroderier』

スウェーデンの人気刺しゅう作家 Ingridさんによるウール刺繍本 『Yllebroderier』を入荷しました。

【新刊】スウェーデン ウール刺繍 『Yllebroderier』

今回は仕入れ先を変更した結果、お値段下げてお届けできることになりました(といっても、ぎりぎりで出しているので、為替が変動した場合、また変わってしまうかもしれませんが…)。
とてもすてきな本ですので、ぜひどうぞ!

2/2◎入荷のお知らせ スウェーデン・ムーラのバンド織り『MORABAND』

スウェーデンのバンド織りの新刊書、フィン織、フレミッシュ織の古本を入れました。

スウェーデン・ムーラのバンド織り『MORABAND』
スウェーデン・フレミッシュ織り『FLAMSKVAVNAD FLEMISH WEAVING』
スウェーデン・フィン織り『Vava finnvav』

『Moraband』は、スウェーデンのダーラナ地方、モーラ(ムーラ)に伝わる伝統的なバンド織りを100種以上も収めた、とても美しい本です。

【新刊】スウェーデン・ムーラのバンド織り『MORABAND』


著者のBarbro Wallinさんは、長い時間をかけてこの伝統的なバンドと組織図を集めたそう。彼女のfacebookに編み方の動画などが掲載されています。(→ LINK)
たくさんの図案が作品写真と共に、惜しげもなく掲載されているので、バンド織りをされる方にはもってこいの一冊なのではないかと思います。織り物に限らず、刺繍、編み込み模様の資料本としても充分、使えそう。
おすすめの一冊です。

もうすぐ立春ですが、寒さの厳しい日々が続きます。
風邪が流行っていますので、どうぞお気をつけください。
よい週末を。

1/9◎入荷のお知らせ エストニア・キフヌ島 アルマ・ローシのミトン・コレクション

今年初めての更新となりました。
本年が皆様にとって穏やかな幸せに充ちた、良い年になりますように。
2018年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年最初の一冊は、エストニアから届いた新刊本。
エストニア・キフヌ島 アルマ・ローシのミトン・コレクション 『KIHNU ROOSI KINDAKIRJAD. MITTEN PATTERNS FROM KIHNU ISLAND』です。
https://www.hirunotsuki.jp/product/kihnu-roosi-kindakirjad-mitten-patterns-from-kihnu-island

説明文にも書きましたが、2008年に最初の版が出て、その後長らく品切れ状態だった本の再版となります。
Kate Daviesさんなどが紹介して(→LINK)評判になったものの、古書でもなかなか出回らず、お探しの方も多かったのではないでしょうか。
去年の11月に再版となったのを知り、著者の一人でエストニアの研究者・ジュエリーデザイナーでもあるKartさんに連絡を取り、少しずつ相談を進めながら、今回、めでたく入荷できました。うれしい。

エストニアのキフヌ島に住む、アルマ・ローシさんは今年3月で満83歳! 編み物以外にもキフヌ島に伝わる伝統手芸の達人としても知られています。
本書は彼女の希望により、ニッターの参考図書となるよう、ミトンの写真や模様のチャートなどが豊富にかつ分かりやすく掲載されていますが、各ミトンに添えられた図案の意味やミトンの背景なども興味深く、伝統手芸文化・民芸・服飾の歴史に興味がある方にもおすすめです。

またノステピン、品切れ中でご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。
職人さんにご都合を伺ったところ、今のところ2月中旬あたりに入荷できそうです。入荷時のご連絡をご希望の方は、お手数をおかけしてしまい恐縮ですが、ノステピンのページから必要事項をお書き添えの上、ご連絡ください。

ノステピン(毛糸巻き棒)

娘の学校も今日から始まりました(ので、今朝はPTA活動で通学路の旗振りでした)。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ダーニングマッシュルーム

新しいオリジナル商品、ダーニングマッシュルームを入れました。柄に開けた穴に針が収納できるタイプのダーニングマッシュルームです。

ダーニングマッシュルーム(柄に針収納つき)


柄に針が入るタイプのダーニングマッシュルームは、ドイツとイギリスのヴィンテージのものを持っていました。今回の商品化にあたって参考にしたのは、ノステピン同様、イギリスのものです。



頭のカーブなどは、ダーニングが盛んだった彼の国の蓄積を考え、そのままにしましたが、余分な装飾を省いたり少しだけ持ちやすくしたり、少々の改良を加えました。



一番の改良点は、穴の深さ。編み物のとじ針のような長い針もできれば収納したいと、木工屋さんと強度等を相談しながら、今回の深さ6.5cmに落ち着きました。
穴をあけなければ、おそらくもっと安価に作れたと思います。が、せっかく長い間手元に置いていただくのだから愛着が持てるものを、とこのタイプにしてみました。



頭と柄が取り外せるので、コンパクトに収納できるのもこの形のいいところです。キノコ型、とてもかわいいのですが、頭が大きいとなかなか場所を取りますものね…。

最後にダーニングのやり方を解説した動画を貼り付けておきます。
わたしも時々やりますが、最初はなかなかうまくできず…。でも少しずつコツがつかめてくると、とても楽しい。気がつくと夢中で刺してしまっています。穴が開くのが嫌でなくなるのもメリットかと(笑)。
新製品、どうぞよろしくお願いいたします。

画像が少々不鮮明ですが、ニットの靴下の繕い方がよく分かる動画です。

こちらの映像はダーニングエッグ(靴下など細いものを繕うときに使うエッグ=卵型の道具)での実演ですが、繕い方が分かりやすいです。

ノステピン(糸巻き棒)の使い方と選び方

毛糸玉(中央から糸を引き出すタイプ)を作るには、専用の糸巻き器があると便利です。
でも、毛糸の量が少ない場合、たとえば色別にちいさな毛糸玉を作ったり、残り糸をきれいに巻いたりしたい場合、そんな大掛かりな道具を使わなくても、ノステピンと呼ばれる糸巻き棒(→ 当店で取り扱っているノステピン)、または代用品となる棒があれば、大丈夫。これを使えばきれいな毛糸玉が、簡単に作ることができます。
毛糸を巻く方法、ノステピンの選び方などを以下にまとめてみました。

ノステピンを使った毛糸玉の作り方(中央から糸を引き出すタイプ)


ノステピン(または短い棒)に糸端を少し残しながら、毛糸を巻いていきます。
(中央から毛糸を引き出したい場合、ここで残した糸端が、最初に引き出す糸になります。また残した糸端が邪魔になる場合は、ノステピンの溝に巻いておくか、マスキングテープなどで仮留めすると作業がしやすくなります)


作りたい毛糸玉の大きさ(タテ)より少し短い長さまで、棒に対して横に毛糸を巻いていき、


その後、棒を少しずつまわしながら、糸を斜め45度に敷き詰めるように巻いていきます。このとき、できるだけやさしくふんわりと巻くようにすると糸が傷みません。



ぜんぶ巻けたら毛糸玉に対して糸を横に巻き、端をはさみ留めて、



棒からすぽっ。
はい、できあがり!

ノステピン(糸巻き棒)の選び方


すべりが良く、ガザガザした素材で作られていないものを選ぶのがポイントです。すべりがよくないと、外す時にひっかかってしまい、せっかく作ったきれいな毛糸玉が崩れてしまいます。

また先にいくにしたがって、ほんの少し細くなっていくものを選んでください。細くなっていないと、出来上がった毛糸玉がうまく抜けず、最悪の場合、もう一度やり直しなんてこともあります。

棒の長さは、長くても30cm未満くらいが適当です。あまりに長いと、手首を大きく回さなければならず大変&結構、疲れます。毛糸の太さ、作りたい毛糸玉の大きさによって、必要なノステピンの長さは変わってくるので、用途によって変えてもいいかもしれません。

当店で取り扱っているノステピン

シェットランド・ハップ・ショールの今と昔

ハップ・ショールの歴史と編み方を取り上げた新刊『Shetland Hap Shawls, Then and Now シェットランド・ハップ・ショールの今と昔』(2006年刊行)の取り扱いを始めました。

ハップ・ショールとは、シェットランド諸島で古くから、少なくとも150年以上前から編まれていた日常使いのショールのこと。
北の寒さを防ぐ防寒着として、また赤ちゃんのおくるみとしても使われていたというハップ(=「暖かな覆い」「暖かく包むもの」という意味の言葉だそう)は、シェットランドに同じく伝わる繊細でゴージャスな伝統ニット「シェットランド・ショール」とは違い、少し太めの糸を使ってざくざくと気軽に編まれているのが特徴のひとつです。

働く女性たちの日常着として編まれたハップは、その構造もとてもシンプルです。
「センター」と云われるまんなか部分は、基本的にガーター編み。そのまわりをレース編み(多くの場合「Old Shale」日本でいう藤編みが使われます)と縁編みで囲むという形が一般的でした。
簡単に素早く編めるように工夫された、まさに普段使いにぴったりなショールなのです。

カジュアルなガーター編みと、かわいらしいレース編みで編まれたハップのデザインは、現代の私たちから見ても魅力的です。
装飾的過ぎず、モダン過ぎない。機能的で美しいデザインといったらいいでしょうか。
そう感じる人は海外でも多いのか、近年、ハップ・ショールをアレンジしたパターン(Kate DaviesさんのA Hap for Harriet・2014年やJared FloodさんのQuill・2012年などなど)が次々と発表され、人気となっています。

地元の女性たちの日常着であったハップは、島外で取引される最高級のシェットランド・レースとは違い、記録があまり残されてきませんでした。



今回取扱いを始めた新刊『Shetland Hap Shawls,Then and Now シェットランド・ハップ・ショールの今と昔』は、そんなハップの知られざる歴史と編み方を、19世紀からの貴重な写真とともにひもといた一冊です(2006年刊行の本書は、ハップに光を当てた先駆的一冊でもあります)。

著者のSharon Miller(シャロン・ミラー)さんは、Rowan等で作品を発表しているイギリスのニット・デザイナーさん。彼女が古い赤ちゃん用のハップに出会ったことから、この本は生まれました(このハップのパターン・編み方も本書に掲載有)。



ニット・デザイナーらしく、ハップのパターン(編み方説明)も、たっぷりと収録。
ビンテージ・ハップから、四角形ではない変形ハップ、ヴィクトリア朝時代のハップをもとにしたパターン、レース部分の伝統的な色見本レシピ、伝統的な縁編みなど、ハップについて知りたい方にはもってこいの内容になっています。
また編むときのコツや「伝統的な編み方」「現代でよく使われる編み方」についてもきちんと解説されていて、うれしい限り。


長らく品切れで、入手困難だったこの本。
今回、ひょんなことから在庫が見つかったとのことで(シャロンの息子さんが倉庫で見つけたとか!)、急いで取り扱いを依頼しました。
詳しくはこちらの商品ページでも解説していますが、在りし日のシェットランド・ニッターたちの写真の数々だけでも興味深く、ニットに興味がある方はもちろん、世界各地の伝統文化、手仕事に関心のある方にも、ぜひ手に取っていただきたい一冊です(オールカラー。テキスト英文。チャート・写真多数)。

7/1(金)にSHOP開店します

shop

じめじめとした天気が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、少しずつ作業を進めていた「ひるのつき」オンラインショップですが(ようやく)開店のめどが立ってきました。

何もなければ7月1日(金)にオープンします。
(万が一、変更がある場合は、改めてお知らせいたします)
古本(含む『暮しの手帖』)、いろは、古いもの、雑貨、編み物パターンなどなどを取り扱う予定です。今回は『暮しの手帖』も『いろは』も創刊号を出せるかもしれません。

ほんとうにオープンできるのか、お店を再開してうまくいくのか、考え始めると不安ばかりですが、まずは手を動かし、走り出したいと思っています。

なにとぞよろしくお願いいたします。 

市川慎子

新サイト

Morning of the sea

無事、引っ越できました。
新しい家はまだ使い勝手が分からず、手直ししたいところもいろいろと目につきますが、遊びに来てくださるみなさまに楽しんでいただけるよう、これから少しずつ充実させていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今日の晩ごはん(予定)
鶏のガーリック焼き、生タコ刺身、ハーブ豆サラダ、湯葉、イチゴ。