宿六一家
¥ 1,600 (税込)
福島繁太郎・慶子・葉子
昭和34年初版/光書房
経年によるシミ・日焼け有、
カバー背二か所(1cm・2cm程)ヤブレ有
228p/タテ19.2・ヨコ13.4cm、単行本サイズ
装幀・福島慶子
ハードカバー/現在絶版
著者の一人(で、福島家の父)である繁太郎氏は、英仏留学経験のある美術評論家・画商。彼がパリで集めたルオー、マティス、ピカソの絵は「福島コレクション」として知られています。またその妻である慶子は、エッセイストとしても知られた女性でした。
本書は、そんな福島夫妻+娘の葉子の会話を、「Xという沈香も焚かず屁も放らぬ男」が書き写したという一風変わった一冊。
「マチスね。(中略)あの人は愛想のいい人でした」「変わったと思うのはピカソだ。若い時とは全く違って、愛想がよくなった」などなど、親しい間柄ならではのあけすけなこぼれ話やエピソードが面白い。
「海外生活あれこれ」「盗難と忘れもの」「絵のこと、画家のこと」等に加え、夫婦それぞれの文章でつづられる「ジョルジュ・ルオーの思い出」や、ところどころに挟まれる慶子夫人の明るく生きのいいエッセイ(料理やフランス生活など)も楽しい。それぞれの発言の冒頭に添えられた似顔絵を含め、装幀も慶子夫人によるものです。
在庫切れ