『セピア色の日々』中林洋子

¥ 1,400

中林洋子・著
1985年初版/文藝春秋
経年によるシミ日焼け少有
246p
194×138×20mm
ハードカバー
現在絶版

「いろは」4号で特集した、ファッションデザイナーでありブックデザイナーでもあった女性、中林洋子のエッセイ集。
日本郵船に勤めていた父の赴任について幼いころからニューヨーク、ロンドンに住んだ洋子さん。
「学校はロンドンの北、ハイゲートの丘の上にあって、イートン校の女性版ともいえるパブリック・スクールだった(中略)学校にはインクとお昼のパイを焼く匂いにまざって、百年もの伝統の匂いがしみこんでいた」
舶来の香りに包まれた幼いころの思い出や好きなことなど、中林洋子という女性についてはもちろん、戦前日本の上流階級の生活を知るにはもってこいの一冊。
8pに渡る口絵の写真もすてきです。

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