『世界の馬鈴薯料理集』
東佐与子
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昭和24年再販/婦人新書1/中央公論社
東佐与子・著
日焼け/ページ少痛み
185p/タテ18・ヨコ12.8cm/ソフトカバー
現在、絶版

大正14年から日本政府留学生としてパリのコルドン・ブルーで学び、帰国後、日本女子大教授としてフランス料理を教えた東佐与子さんによる世界の馬鈴薯(=じゃがいも)料理集。
「ピュレ(裏漉し芋)を基礎とする料理」、「サラド(サラダ)」(十五種)、「蒸し焼料理」(小粒馬鈴薯のおいしい食べ方)、「馬鈴薯煮出汁(ブイヨン)で作る汁物の種々」(澄しスープ、ポタージュ等々)などジャガイモ・フランス料理レシピはもちろんんこと、
「小じんまりとした明朗な台所!あけ放たれた窓からはパリ市街が見晴らされる」「どの家からも歩いて行ける(電車に乗らずとも)距離のところに午前中の市が立つ」「パリで作られたフランスパンはおいしいのだ。(中略)毎朝パンにバタを塗る瞬間、そのかぐわしい薫りが私の朝の食欲を優しく揺り起こす。そして口に入れた瞬間、呑み込むのが惜しいような醍醐味で生命の喜びに溢れた美と愛の世界に誘導されるのであつた」
といった台所から見た1920年代のパリ風景(「序論」等)がなんとも楽しい。
そのほかなど「花ビスケット」や「紅茶の立て方・二種」など「フランス式菓子の作り方」も。

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