刺繍の楽しさ・手芸編
ミセス全集

昭和43年/文化出版局
函背表紙少日焼け・ビニールカバー付
前見返し蔵印剥し跡有
245p/タテ27・ヨコ22・厚さ2.5cm/ハードカバー

雑誌『ミセス』が1960年代、「本ものの美しさ、本ものの美しさがもつ明日へのつながりのある豊かさ」(まえがきより)を追及するために出した「ミセス全集」の手芸編。
「クロッカス」「谷間のゆり」「小さいつる花」「すみれ」「イニシャル」「野アザミ」「ぶどう」などなど、写真を眺めているだけで、うっとりするような刺繍が70数種ぎっしり収録されています(そのうち48種余りは巻末に実物大図案付)。子ども服を除くすべての図案のデザインを、『ミセス』の名AD・江島任が手掛けているのもおもしろい。制作は、秋山光男、オクダトシエ、尾上雅野、戸田千代、村山美沙子、大谷愛子、一ノ井喜久子など。
また串田孫一「高原の花」、三岸節子「花ぐるい」といったエッセイも刺繍作品の間に収録されています。
当時の『ミセス』ならではの、迫力のある美しさを思うぞんぶん楽しめる贅沢な一冊です。