美しい品・用具篇
ミセス全集3
¥ 2,000 (税込)
昭和43年初版/文化出版局
函背表紙少日焼け・ビニールカバーヨレ有・経年によるシミ有・蔵印有
249p/タテ27・ヨコ22・厚さ2.5cm/ハードカバー
「もし、ほんとうによいものであったら(中略)すこしぐらい傷んできても、新しいものと替える気にもなれないというのがほんとうでしょう」(まえがき)
雑誌『ミセス』が1960年代に出した「ミセス全集」の「美しい品・用具篇」。
鉄びん、ご飯茶わん、かご、フライパン、湯のみ、土鍋、パン切りナイフなどなど『ミセス』が選んだ逸品が、選ぶ際に重視すべきポイントを記した美しい文章で紹介されています。
販売店や値段等の入手方法をあからさまに書かず、「選ぶ目」を育てるうえで大切なポイントに重点を当てた取り上げ方なのが、さすが「ほんもの」志向な『ミセス』。カタログ的情報をもとに「いいもの」を集めても、それはたぶん本当の意味での「ほんもの」でも「豊かなこと」でもないのでしょう。
三島由紀夫「こいのぼり」、秦秀雄「道具の心」、安藤鶴夫「盆ちょうちん」といった豪華「用具」エッセイも有。
当時の『ミセス』ならではの、迫力のある美しさを思うぞんぶん楽しめる贅沢な一冊です。
在庫切れ