エストニのミトン・リーフレット、イギリスのフレメ刺繍図案集、日本の料理手芸本など入荷しました。
・デンマークのフレメ刺繍図案『花とベリーのクロスステッチ』
・『シルバーパレット NY発 いい日いい味407』THE SILVER PALATE GOOD TIMES COOKBOOK
・『模様編みブック』 鈎針編67種・棒針編34種・アフガン編24種
・『Kirikindad Virumaalt』エストニアのミトン・リーフレット
・『新東海道五十三次』武田泰淳 武田百合子関連本
エストニアのミトン・リーフレットは、当店で取扱いのある『エストニアのミトン2』ではなく、この本のひとつ前に出た『kirikindad』掲載のミトンのなかから選ばれたものです。
一枚の大きな紙を縦に一度折り、それをさらに横に二度折ったもので、開くと両面カラーでミトンがずらり。今回はデットストックの新品を入荷できましたので、編み物好きの方へのちょっとしたプレゼントにも、ぜひどうぞ(わたしがもらったら、たぶんすごくうれしい)。
また『新東海道五十三次』は、武田百合子さんがお好きな方ならとても面白く読める一冊です。
泰淳さんの作品なので難しいのでは? と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。新聞小説だけあって(毎日新聞での連載でした)、スラスラ読めるとても楽しい作品です。
この本の最終回を出版社の人に「横浜港の税関の前で」手渡した直後、武田夫妻はあの『犬が星見た』のロシア旅行に旅立ちました。
また本書によると、旅の最終地である京都での百合子さんの「目的の第一」は、「女学校時代に彼女のめんどうを見てくれたA先生に面会できること」
であったそう。
「とても痩せていて、頼りなさそうで、口もろくにきかない生徒でしたものね」
と「感慨深げに」振り返るA先生は、『遊覧日記』などにでてくるあの「先生」でしょうか。
あくまでも「小説」ではありますが、朗らかで率直でじつにかわいらしい40代前半の「ユリ子」さんが随所に出てくる、ファンなら持っていて決して損はない一冊です。
朝晩だいぶ涼しくなってきて、ほっと一息ついています。
どうぞよい秋を。