カテゴリー: 入荷のおしらせ

11/2◎入荷のお知らせ

スウェーデンの織り物、刺繍本、日本の雑誌など古本を入れました。
新婦人 1965年11月号 表紙構成・宇野亜喜良
『長新太』 今江祥智・編 すばるの森絵文庫
スウェーデン『44種類の裂き織り』TRASMATTOR 44 modeller i farg
『続・織物』ATT VAVA MERAスウェーデン織物本
『Bottensomsmodeller』スウェーデン・ボッテンソム刺繍
湯呑みと土びん 暮しの設計No121 中央公論社

また売り切れてしまったセルブーミトン図案集『Selbuvotter』、版元に発注済みです。お待たせしてしまいたいへん申し訳ありませんが、ご希望の方はしばしお待ちください。

先日スウェーデンから届いた荷物に、こんなプレゼントが入っていました。いつも手芸本をお願いしている方の奥さんが、ご自分で作ったものなのだとか。


ボスニアンクロッシェのフックにしては針部分がかなり大きいので、織り機のおさ通しではないかと思うのですが、いかがでしょうか(道具の名まえは手紙になかったのです)。
手触りが滑らかで形もうつくしく、これを手作りされたなんて、と何だかとても楽しくなりました。

11月に入り、やっと気持ちの良い秋晴れが戻ってきました。今週末は晴れるかしら。
どうぞよい週末&連休を。

ダーニングマッシュルーム

新しいオリジナル商品、ダーニングマッシュルームを入れました。柄に開けた穴に針が収納できるタイプのダーニングマッシュルームです。

ダーニングマッシュルーム(柄に針収納つき)


柄に針が入るタイプのダーニングマッシュルームは、ドイツとイギリスのヴィンテージのものを持っていました。今回の商品化にあたって参考にしたのは、ノステピン同様、イギリスのものです。



頭のカーブなどは、ダーニングが盛んだった彼の国の蓄積を考え、そのままにしましたが、余分な装飾を省いたり少しだけ持ちやすくしたり、少々の改良を加えました。



一番の改良点は、穴の深さ。編み物のとじ針のような長い針もできれば収納したいと、木工屋さんと強度等を相談しながら、今回の深さ6.5cmに落ち着きました。
穴をあけなければ、おそらくもっと安価に作れたと思います。が、せっかく長い間手元に置いていただくのだから愛着が持てるものを、とこのタイプにしてみました。



頭と柄が取り外せるので、コンパクトに収納できるのもこの形のいいところです。キノコ型、とてもかわいいのですが、頭が大きいとなかなか場所を取りますものね…。

最後にダーニングのやり方を解説した動画を貼り付けておきます。
わたしも時々やりますが、最初はなかなかうまくできず…。でも少しずつコツがつかめてくると、とても楽しい。気がつくと夢中で刺してしまっています。穴が開くのが嫌でなくなるのもメリットかと(笑)。
新製品、どうぞよろしくお願いいたします。

画像が少々不鮮明ですが、ニットの靴下の繕い方がよく分かる動画です。

こちらの映像はダーニングエッグ(靴下など細いものを繕うときに使うエッグ=卵型の道具)での実演ですが、繕い方が分かりやすいです。

10/27◎入荷のお知らせ エストニアの伝統ニット本

スウェーデンの織物・刺繍本、エストニアの伝統ニット本、イルゼ・ブラッシさんの刺繍本などを入れました。

エストニアの伝統ニット本は、古本での入荷になります。

エストニアの伝統ニット『Silmkoeesemed』


著者のKalju Konsinは、1929年生まれの女性の手工芸に関する研究者。エストニア国立博物館で勤務していた方だそうで、今もお元気。なんだかとてもアヴァンギャルド&おしゃれなおじいさまでした。すてき。
→ 参考https://et.wikipedia.org/wiki/Kalju_Konsi
https://tartu.postimees.ee/3098791/eakas-luuleharrastaja-lubab-jatta-oma-varskeima-poeesiavihiku-viimaseks

また台風が来ているようですね。ああ、最近の週末はいつもいつだって雨降りで困ります。お住いの地域にどうか被害がありませんように。
よい週末を…。

10/24◎入荷のおしらせ

エストニアの刺繍図案集、フィンランドのカイ・フランク、ティモ・サルパネヴァの作品集などを入れました。

運動会があったり(振替休日)、台風が来たり(休校)、親子で初めて迎える小学生の秋はなかなか忙しく、思ったように時間がとれませんが、少しずついい本、いい雑貨を入れてきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします~。

10/20◎新入荷

エストニアのレース模様集と「草木染」という名前を考案した山崎斌さん(いろは4号でもチラッと触れています)の随筆集などを入れました。

エストニアのレース模様集は、うつくしいレースのパターンをびっしり掲載した、模様集・ステッチ集がお好きな方にはもってこいの内容です。エストニアではこの版の前に一冊(こちらが元版です)、後に一冊改訂版が出ています。でもいまは残念ながらどれも絶版。

エストニアの美しいレース模様集『Pitsilised koekirjad』

またこの本で使われているチャート記号は、日本の編み物記号とはずいぶん違うので、なかなか解読しづらいのですが、しかし! 編み物を愛するニッターの情熱は、どこの国でも一緒ですねえ。このチャートを英訳し、なおかつpdfとして無料でダウンロードできるようにしてくださった方がいます(詳しい経緯は↓にあります。A big thank you to Shelda Eggers!)。
http://www.shelda.net/pitsilised.html
せっかくの情報ですので、お買い上げいただいた方には、セット付録としてこのpdfページをプリントアウトしてお届けしますね。

どうやら台風が来ているもようです。お住いの地域は大丈夫でしょうか。どうか被害がありませんように…。
よい週末を。

10/17◎入荷のお知らせ

スウェーデンの刺しゅう、織り物本、日本の絵本などの古本を追加しました。

『しろいやぎビケット』は『まりーちゃんとひつじ』でお馴染みのフランソワーズさんによる絵本です。

『しろいやぎビケット』 フランソワーズ


「アメリカの絵本」となっていますが、作者であるフランソワーズさんは(名前からも分かるように)もともとフランス生まれの方。パリの児童図書出版社に勤めた後、アメリカに留学し、フランスとアメリカを行き来しながら、たくさんのかわいらしい絵本を残しました。

おしゃれで現代的な絵からはなかなかイメージできませんが、彼女が生まれたのはじつは1897(明治30)年! 作家・宇野千代と同い年の作家さんなのですね。わお!

この『しろいやぎビケット』は、2003年に徳間書店から『みみちゃんとヤギのビケット』というタイトルで復刊されましたが、こちらもすでに絶版です。ひつじ好き、裁縫好きにもおススメのまことにかわいらしいお話ですので、よかったらぜひご覧ください。

10/12◎入荷のお知らせ

日本、スウェーデン、アメリカの刺繍本、グスタフスベリの展覧会図録などを入れました。

今日はフレメ刺繍のクリスマス刺繍本を入れましたが、はっと気がつくともうあと二か月でクリスマス(そして年末!)ですね。

デンマークのフレメ刺繍図案『クリスマスのクロスステッチ』英語版



更にいい本をご紹介できるよう、残りの今年を精進しながら走り抜けたいと思います。
よろしくお願いします。

10/6◎入荷のお知らせ

今日は二冊、フレメ刺繍でお馴染みのゲルダ・ベングトソンさんの人と作品を追った『ゲルダ・ベングトソン 刺繍・人生』とカナダ在住のテキスタイル・アーティスト堀内紀子(Toshiko Horiuchi MacAdam)による糸(紐)の編み方をレクチャーした『一本の線から From a line』です。

ゲルダさんの本、じつは版元のヤマナシヘムスロイドで新刊がまだ手に入ります。すてきな本ですので、新刊が欲しい方はぜひ、版元さんに連絡してみてください(6480円税込・電話・ファックス・メールで注文を受けつけてくれるようです)。

堀内紀子 (Toshiko Horiuchi MacAdam)さんは、現・カナダ在住のテキスタイル・アーティスト。
日本では箱根の彫刻の森美術館にある「ネットの森」の作者として有名でしょうか。また12月公開のアイスランドのドキュメンタリー映画映画『YARN 人生を彩る糸』でも、彼女がクローズアップされているそう(12月公開、おもしろそう!)。
http://yarn-movie.com/
「特に、長いキャリアのあるテキスタイル・アーティストのTOSHIKO(堀内紀子)が、ユニークで素晴らしい、人々に必要とされるアートに形を変えていった軌跡は、本作に表現することの変遷に深い洞察を与えるものでした」(同作HP)
と『yarn』の監督が云うように、1940年の東京生まれの堀内さんは、糸を素材として扱うアーティストの先達のような存在です。
今回の本は、そんな彼女が糸をどうやって扱うか(編むか)の技術を分かりやすく丁寧に、そして惜しみなくレクチャーしたとても贅沢な一冊。どうぞお楽しみください。

『一本の線から from a line』二冊セット 堀内紀子

10/3◎入荷のお知らせ

日本の手芸本、絵本、雑誌、エッセイなどを入荷しました。

絵本は先日入れたものと同じく、宇野亜喜良の初期イラストが楽しめる「うたえほん」シリーズです。

初期・宇野亜喜良・福田繁雄イラスト『うたのあおぞら』


今日入れたもののなかには福田繁雄が絵を担当したページもあり、豪華!
ぜひご覧ください。

また「いろは」4号で特集したファッションデザイナー中林洋子のエッセイ集も入れました。

『セピア色の日々』中林洋子

いろは4号


洋子さんが手掛けた装幀本は、奥付をチェックしなくても、あ、洋子さん(なみこさんと読みます)の! と分かるなにかがあります。こういう「見えないイニシャル」を自然とつけることができた女性なのでしょうね。

また「婦人画報」は佐野繁次郎の手書き文字がタイトルロゴだった時代のものです。

「婦人画報」1963年6月号 結婚特大号


昔々、海月書林でまとめましたが(→LINK・佐野繁次郎とマサム・マサコ・気がつけば、もう十年以上前ですね…)、このころの「婦人画報」ではマダム・マサコさんも連載を持っていました。
そういえば伊丹十三(当時は「一三」でしたが)の「ヨーロッパ退屈日記」も、山口瞳の「江分利満氏の優雅な生活」(直木賞受賞作)も、今回入れた60年代の「婦人画報」の連載だったのですね。

どうぞお楽しみください。

9/28◎入荷のお知らせ

絵本、手芸本、料理本など入荷しました。

今日は宇野亜喜良、長新太、丸木俊といった画家・イラストレーターの絵本を入れました。宇野さんと長さんの絵本は、どちらも初期といっていい時期の珍しいものです。
とくに宇野さんの絵は、のちの耽美なイラストとはいくぶん趣の違うかわいらしいイラストで新鮮。


ご本人が著書の中で影響を受けたと記しているプロベンセン夫妻を思わせるイラストですが、さすが宇野さん。作風が違っても作品の完成度&垢抜け度は飛びぬけています。
お楽しみいただけたらうれしいです。

また丸木俊さんの絵本もなかなかすてきです。

『ぶらんこのり』丸木俊・絵 佐藤義美・文


丸木さんといえば、広島の絵が有名ですが、絵本もとてもよく、「こまどりのクリスマス」「12のつきのおくりもの」などが有名ですね。
個人的には丸木さんの義妹にあたる大道あやさんの「ねこのごんごん」も大好きなので、こちらの本もまた入荷できるといいなあと思っています。

今週末は秋晴れでしょうか。よい週末を。

9/26◎入荷のお知らせ

日本の手芸本、随筆など入荷しました。
『飲み食ひの話』獅子文六 装幀・芹沢銈介
『愛奴物語 白夜を旅する妖精』栗田勇 装幀・イラスト 宇野亜喜良
『ベビーニット』 ハンドクラフトシリーズNo.7
『クロスステッチ作品集』
村田敬子・小薗江圭子・三宅喜久子・久家道子など

『かぎ針編み3 すてきなインテリア』曽根睦子・成田敬子・わたなべ緑・可児久子・和田絢子など
『子ども服の早裁ち早縫い』 ハンドクラフトシリーズNo.71

また当店およびravelryで販売中の編み物パターン「アラン帽子」。

アラン帽子 (印刷版)

アラン帽子 (DL版)

comugyさん(https://www.instagram.com/comugy/)が、とてもかわいらしく編んでくださったので、ご許可をいただき商品ページに使用糸の情報とあわせて写真を掲載させていただきました。

使用糸はDARUMAのFalkland Woolだそうで、落ち着いたベージュがいいですねー。
ありがとうございました。

運動会に遠足。秋の行事が目白押しで、なかなか慌ただしい毎日ですが、それでも秋はごはんがおいしい(笑)。食欲の秋を満喫しています。
どうぞよろしくお願いいたします。

9/22◎入荷のお知らせ

エストニアの新刊、スウェーデン・日本の古本など入荷しました。
『エストニア ムフ島のデザインとパターン 伝統の針仕事』Meite Muhu mustrid
『かじやとようせい』 こどものとも273号
『おはようミケット』 こどものとも275号
スウェーデンのキノコ図鑑『 Svampplockarens handbok』
『可愛い女へ お菓子の絵本』入江麻木・宮川敏子など
編み物と手芸のファッション誌『しゃるむ』創刊号
編み物と手芸のファッション誌『しゃるむ』NO.14

『エストニア ムフ島のデザインとパターン 伝統の針仕事』Meite Muhu mustridは、日本の手芸・編み物雑誌で何度か取り上げられたことがあるので、ご存知の方も多いかと思います。

【新刊】『エストニア ムフ島のデザインとパターン 伝統の針仕事』Meite Muhu mustrid


版元でもすでに品切れの本書。とてもすばらしい本なので、今回、なんとか見つけて入荷することができました。
重さも大きさもずっしりとしたヘビー級で、棒針編み、かぎ針編み、クロスステッチ、毛糸刺しゅう、カード織り(タブレット織り・バンド織り)などなど、多彩な伝統手芸作品とその作り方が、オールカラーでぎっしりと詰まった大満足の一冊です。作り方が掲載されているのはもちろん、どの作品も、見事にかわいらしいのがまたすごい。
気になっていたけれど手に入れられなかった方、この機会にぜひどうぞ。

またこどものともは、思い出の絵本という方が多い「おはようミケット」「かじやとようせい」の二冊を入荷しました。

『おはようミケット』 こどものとも275号

『かじやとようせい』 こどものとも273号


私事で恐縮ですが、わたしもこの二冊は忘れられない絵本のひとつ(ふたつ?)で、ミケットはパキッとおしゃれな色使いが、「かじやとようせい」はあの何ともいえない恐ろしさが子ども心にも衝撃で、いまでもぼろぼろになったペーパーバック版(名前入り)を大切に持っています。しかし「かじやとようせい」の「ようせい」登場シーン、昔はほんとうにちょう怖かった…。

日に日に早まる夕暮れに秋を感じています。
どうぞよい週末を。