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11/21◎入荷のお知らせ

スウェーデンの刺繍本、白樺細工本、手工芸本などを入荷しました。

スウェーデン 刺繍図案集『 Markboken』
スウェーデン ヘルシングランド地方のナーベルソム刺繍図案集『Monsterbok i naversom fran Halsingland』
スウェーデンの手工芸カタログ『Den Svenska Hemslojden』
スウェーデン白樺の樹皮工芸『Naverslojd』

寒い日が続いています。いよいよの編み物シーズン到来ですね。編みたいものたくさん! だけど手は二本。千手観音になりたい(糸が絡まりそうだが)と思うのは、この時期のニッター共通の悩みでしょうねえ(含むわたし)。

(編み物関連の本はこちらから↓
https://www.hirunotsuki.jp/product-tag/knitting

編み図はこちらから↓
https://www.hirunotsuki.jp/product-category/knittingpatterns

11/17◎入荷のお知らせ ヒンメリのハーモニー

日本のデザイン、手芸、絵本などを入れました。
イルゼ・ブラッシ『たのしいステッチ STITCHES & SAMPLERS
イルゼ・ブラッシ『たのしいステッチ2 区限刺繍』
『くるみわり人形』 松本かつぢなど 講談社の絵本Cクラウン版
デザイン大系7イラストレーション

今回入れたイルゼ・ブラッシさんの本二冊は、圧倒の情報量です。実際に刺繍を教えている方ならではの丁寧で分かりやすい解説もさることながら、世界各地に伝わるさまざまなステッチについての情報も豊富で、まさに「刺繍事典」!

イルゼ・ブラッシ『たのしいステッチ STITCHES & SAMPLERS』


日本の実用本にしては珍しいハードカバー仕様なのも、何度もページを開くことに耐えうる、長い間手元に置いておける本を、との想いからではないでしょうか。
刺しゅう愛を感じる二冊です。

イルゼ・ブラッシ『たのしいステッチ2 区限刺繍』

また先日入れた日本語版『ヒンメリのハーモニー』、おかげさまで好評です(ありがとうございます)。

【新刊】エイヤ・コスキ 『ヒンメリのハーモニー』日本語版・著者サイン入り


クリスマスに向けて、ヒンメリを作りたいという方もいらっしゃるかと思います。在庫も少しずつなくなってきましたので、気になる方はお早めにぜひどうぞ。

11月ももう半ば。今週末もいい天気だといいですね。よい週末を!

11/14◎入荷のお知らせ フィンランドのヒンメリ、わら細工

フィンランドの人気ヒンメリ作家、エイヤ・コスキの最新刊、日本語版『ヒンメリのハーモニー』を入荷しました。
また品切れ中だったノルウェーのセルブーミトン図案集『SELBUVOTTER』も再入荷しました。

ヒンメリを作り続けて25年というエイヤさん。先月末、フィンランドの出版社から出されたばかりの本書には、癌を患った彼女がヒンメリに見出した精神的な力にも触れられていて、さすが日本語版。詳細な作り方も含め、幾何学模様が産みだす力などについてもするすると理解でき、また美しい写真にもうっとり癒されます。

【新刊】エイヤ・コスキ 『ヒンメリのハーモニー』日本語版・著者サイン入り


ボリュームのある大きな作品から、すこしの材料でできるシンプルな作品まで、またわらだけでなく紙、ストロー、木のビーズなどを材料とした作品などの掲載もあるので、初心者から上級者までさまざまな方にお楽しみいただけそうです。

またセルブーミトン図案集も再入荷できました。これでもかと載った模様は、編み物だけでなく刺繍、織り物、いろいろな分野で応用できそうなほんとうにいい本(何度も書いてしまい、スミマセン)なので、この機会に気にぜひ。

ここのところ少し冷え込むので、ストーブを出してきました。そろそろ冬突入ですね(うれしい)。
どうぞよろしくお願いします。

11/10◎入荷のお知らせ ノルウェーセルブーミトン図案集『Selbuvotter』

スウェーデン及びデンマークの織物本などを入れました。
デンマークの図案集『Nyt til Rammevaeven』
スウェーデンの織物本『Vava med Hemslojden 2』ヘムスロイドの織り物
スウェーデン『北欧のカーペット・デザイン』Vara vavda mattor

現在品切れ中の
ノルウェーセルブーミトン図案集『Selbuvotter』、今、海を渡ってこちらへ向かっている途中です。
この本を扱い始めたのは、今年2017年の1月。その後2月頭に、版元のfacebookで日本で手に入るようになりましたよ~、とお知らせしていただき、時々の品切れがありつつもなんとか扱っています。
(↓「現在、書籍セルブボッターは日本でも購入できます」と書いてある、はず。見えていない画像は当店の『Selbuvotter』商品画像です)

もとは個人的にこの本、すごい! 欲しい! と突っ走った結果から始まった本なので(なかなか扱いが難しい商品ではあるのですが)、扱えることが単純にとてもうれしい。
どうか無事に手元に届きますように(祈)。

また現在、品切れ中の
マルック・コソネン作品集 『MARKKU KOSONEN TIME OF WOOD』
フィンランドの伝統セーターと小物『LANKAPAITOJA JA MUITA ASUSTEITA』
などを含む新刊本も入荷予定ですので、お楽しみに。

ここのところ日が早くなったせいか、空気が乾燥してきたからか、夕焼けがとてもきれいで、毎夕、西の空を見上げて、あ゛ー、と(心の中で)口をあけて大感心しています。
どうぞよい週末を。

11/7 ◎ 入荷のお知らせ わら細工

スウェーデン、日本の刺繍、わら細工、デザイン、編み物などの古本を入れました。

スウェーデン かぎ針のレース編み『Udd- och mellanspetsar』
デザイン大系4・河野鷹思・編 パッケージング
『カーテンを織る』Vava gardinerスウェーデン織物本
わら細工 『halmarbeten』
イルゼ・ブラッシ作品集『キャンバス刺繍、クロス・ステッチ、ワッフル、アジュール、ハーダンガー…』

今回入れたわら細工の小冊子は、1949年にフィンランドのスウェーデン語話者協会などから出されたものです。

わら細工 『halmarbeten』


フィンランドのわら細工を紹介したもので、ごく薄い小冊子ですが、ヒンメリについて触れたページももちろんあり、なかなか面白い。

この本の説明でも触れましたが、フィンランドにはスウェーデン語を話す人々が6%ほどいます。
これはもともとフィンランドが以前、スウェーデンの統治下にあった歴史からきており、フィンランドの公用語にスウェーデン語が入っているのもそのためなのだとか。
またこのスウェーデン系の人々はかつてのフィンランドの支配階級・知識層であったため、「お金持ち」というイメージが強く、事実、裕福な人が多いのだとか。ムーミンのトーベヤンソンもじつはこのスウェーデン系フィンランド人の一員です。

というようなことをわたしは、すこし前から流行っている北欧ミステリのなかの一冊、フィンランドの女性作家レーナ・ヘトラインによる『雪の女』で知りました。
ミステリとして楽しめるのはもちろん、現地の生き生きとした事情、特に女性や家庭を取り巻く状況などが詳しく分かって、なかなかハードに面白い。Amazonのリンクを貼りましたので、こちらもよかったら手に取ってみてください。

11/2◎入荷のお知らせ

スウェーデンの織り物、刺繍本、日本の雑誌など古本を入れました。
新婦人 1965年11月号 表紙構成・宇野亜喜良
『長新太』 今江祥智・編 すばるの森絵文庫
スウェーデン『44種類の裂き織り』TRASMATTOR 44 modeller i farg
『続・織物』ATT VAVA MERAスウェーデン織物本
『Bottensomsmodeller』スウェーデン・ボッテンソム刺繍
湯呑みと土びん 暮しの設計No121 中央公論社

また売り切れてしまったセルブーミトン図案集『Selbuvotter』、版元に発注済みです。お待たせしてしまいたいへん申し訳ありませんが、ご希望の方はしばしお待ちください。

先日スウェーデンから届いた荷物に、こんなプレゼントが入っていました。いつも手芸本をお願いしている方の奥さんが、ご自分で作ったものなのだとか。


ボスニアンクロッシェのフックにしては針部分がかなり大きいので、織り機のおさ通しではないかと思うのですが、いかがでしょうか(道具の名まえは手紙になかったのです)。
手触りが滑らかで形もうつくしく、これを手作りされたなんて、と何だかとても楽しくなりました。

11月に入り、やっと気持ちの良い秋晴れが戻ってきました。今週末は晴れるかしら。
どうぞよい週末&連休を。

ダーニングマッシュルーム

新しいオリジナル商品、ダーニングマッシュルームを入れました。柄に開けた穴に針が収納できるタイプのダーニングマッシュルームです。

ダーニングマッシュルーム(柄に針収納つき)


柄に針が入るタイプのダーニングマッシュルームは、ドイツとイギリスのヴィンテージのものを持っていました。今回の商品化にあたって参考にしたのは、ノステピン同様、イギリスのものです。



頭のカーブなどは、ダーニングが盛んだった彼の国の蓄積を考え、そのままにしましたが、余分な装飾を省いたり少しだけ持ちやすくしたり、少々の改良を加えました。



一番の改良点は、穴の深さ。編み物のとじ針のような長い針もできれば収納したいと、木工屋さんと強度等を相談しながら、今回の深さ6.5cmに落ち着きました。
穴をあけなければ、おそらくもっと安価に作れたと思います。が、せっかく長い間手元に置いていただくのだから愛着が持てるものを、とこのタイプにしてみました。



頭と柄が取り外せるので、コンパクトに収納できるのもこの形のいいところです。キノコ型、とてもかわいいのですが、頭が大きいとなかなか場所を取りますものね…。

最後にダーニングのやり方を解説した動画を貼り付けておきます。
わたしも時々やりますが、最初はなかなかうまくできず…。でも少しずつコツがつかめてくると、とても楽しい。気がつくと夢中で刺してしまっています。穴が開くのが嫌でなくなるのもメリットかと(笑)。
新製品、どうぞよろしくお願いいたします。

画像が少々不鮮明ですが、ニットの靴下の繕い方がよく分かる動画です。

こちらの映像はダーニングエッグ(靴下など細いものを繕うときに使うエッグ=卵型の道具)での実演ですが、繕い方が分かりやすいです。

10/27◎入荷のお知らせ エストニアの伝統ニット本

スウェーデンの織物・刺繍本、エストニアの伝統ニット本、イルゼ・ブラッシさんの刺繍本などを入れました。

エストニアの伝統ニット本は、古本での入荷になります。

エストニアの伝統ニット『Silmkoeesemed』


著者のKalju Konsinは、1929年生まれの女性の手工芸に関する研究者。エストニア国立博物館で勤務していた方だそうで、今もお元気。なんだかとてもアヴァンギャルド&おしゃれなおじいさまでした。すてき。
→ 参考https://et.wikipedia.org/wiki/Kalju_Konsi
https://tartu.postimees.ee/3098791/eakas-luuleharrastaja-lubab-jatta-oma-varskeima-poeesiavihiku-viimaseks

また台風が来ているようですね。ああ、最近の週末はいつもいつだって雨降りで困ります。お住いの地域にどうか被害がありませんように。
よい週末を…。

編み込みミトン「星々」

ミトン「星々」の編み図をアップしました。

編込みミトン「星々」の編み図(ダウンロード版)

使用毛糸は、編込みミトン「RIN」「花々」と同じく、パピーのブリティッシュファインです。ウールの素朴さとワイルド感がありながら、それほどチクチクしない細めの中細です。

カフは掛け目と減らし目で作る模様編みになります。この模様は日本の記号編み図で編んでいくと、どうしても最後に1目ずれてしまいがちなので、ここの編み方は文章で説明してあります(この模様編みのずれ問題も、いつかまたチュートリアルでまとめたいのですが…)。

編み込み模様は日本の編み物本でよくある方眼のチャート形式です。
今回はSとM、ふたつのサイズ入り。一般的な日本人女性よりすこし大きめのサイズなので、手のひらまわりの長さを参考に選んでください。親指にマチがあるタイプなのもあり、手がすこし大きめの方(わたしです!手の小さい男性並み…)でも、Mサイズはぴったりかと。

またあわせて「Backward Loop Cast On 巻き増し目」と「Make 1 (M1,M1L,M1R) ねじり増し目(ループ左上、ループ右上)」のチュートリアルも作ってみました。

Backward Loop Cast On 巻き増し目

Make 1 (M1 )(M1L ) (M1R) ねじり増し目(ループ左上 )(ループ右上)


Knitting Tutorials チュートリアル
使っていただけたらうれしいです。

10/24◎入荷のおしらせ

エストニアの刺繍図案集、フィンランドのカイ・フランク、ティモ・サルパネヴァの作品集などを入れました。

運動会があったり(振替休日)、台風が来たり(休校)、親子で初めて迎える小学生の秋はなかなか忙しく、思ったように時間がとれませんが、少しずついい本、いい雑貨を入れてきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします~。

Make 1 (M1 )(M1L ) (M1R) ねじり増し目(ループ左上 )(ループ右上)

Make 1 (M1)(M1L)(M1R)は、日本で「ねじり増し目」と呼ばれる増し目です。編地の途中で渡り糸(シンカーループ)をすくい、それをねじるように編むことで目を増やす方法で、海外のパターンでは時にねじる向きを指定することがあります。
たとえば「M1L」と略される「Make 1 Left」は、ねじったループの左側(Left)を上にする「ねじり増し目(ループ左上)」で、図で示すと以下のようになります。


「M1R」と略される「Make 1 Right」は、ねじったループの右側(Right)を上にする「ねじり増し目(ループ右上)」で、図で示すと以下のようになります。


また単に「M1」とある場合は「Make 1」という意味で、ねじる向きがどちらでもよい「ねじり増し目」となります。
M1LとM1Rでは目の傾く向きが変わります。どちらをどんな時に使うか、これという正解はないのですが、編地の端でこの操作をする場合、ねじった目を含んだ編地が右上に増えていく場合は「M1L」、左上に増えていく場合は「M1R」を使うと、穴が空きにくく編地が平らになります(参考画像以下)。好みによってまたはパターンの指定によって選んでください。




この作り目を使ったパターン
ピコットミトン、編込みミトン「星々」など



当店のパターン販売ページ→編み図SHOP


Make 1 Left(M1L)ねじり増し目(ループ左上)の編み方
1. 増やしたい目の手前まで編み、右針で目と目の間の糸(シンカーループ)を下からひっかけます。


2. 右針にひっかけた目の手前から左針を入れ、そのまま編まずに目を左針に移します。




3. 左針に移した目の向こう側に右針の尖端を入れ、表目を編むように糸をひっかけ、引き出します。




4. ループの左側が上になったねじり目ができました。


Make 1 Right(M1R)ねじり増し目(ループ右上)
1. 増やしたい目の手前まで編み、右針で目と目の間の糸(シンカーループ)を下からひっかけます。


2. 右針にひっかけた目の後ろから左針を入れ、そのまま編まずに目を左針に移します。




3. 左針に移した目の左側から右針の尖端を入れ、糸をひっかけ、引き出します。





4. ループの右側が上になったねじり目ができました。



他のチュートリアルを見る
当店のパターン販売ページ

当店の編み物パターンSHOP

10/20◎新入荷

エストニアのレース模様集と「草木染」という名前を考案した山崎斌さん(いろは4号でもチラッと触れています)の随筆集などを入れました。

エストニアのレース模様集は、うつくしいレースのパターンをびっしり掲載した、模様集・ステッチ集がお好きな方にはもってこいの内容です。エストニアではこの版の前に一冊(こちらが元版です)、後に一冊改訂版が出ています。でもいまは残念ながらどれも絶版。

エストニアの美しいレース模様集『Pitsilised koekirjad』

またこの本で使われているチャート記号は、日本の編み物記号とはずいぶん違うので、なかなか解読しづらいのですが、しかし! 編み物を愛するニッターの情熱は、どこの国でも一緒ですねえ。このチャートを英訳し、なおかつpdfとして無料でダウンロードできるようにしてくださった方がいます(詳しい経緯は↓にあります。A big thank you to Shelda Eggers!)。
http://www.shelda.net/pitsilised.html
せっかくの情報ですので、お買い上げいただいた方には、セット付録としてこのpdfページをプリントアウトしてお届けしますね。

どうやら台風が来ているもようです。お住いの地域は大丈夫でしょうか。どうか被害がありませんように…。
よい週末を。